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奈良の病院ボランティア傾向

奈良の病院ボランティアニーズは益々高まる傾向

奈良には、病院が75施設、診療所が1,066施設、介護施設が2,459施設あります。
65歳以上の高齢者人口は、2010年はおよそ34万人だったものが、2020年には42万人に増加しますが、2030年には41万人とやや微減する傾向にあります。しかし75歳以上の人口を見ると、2010年におよそ16万人だったのが、2020年には22万人、2030年には26万人と増加し続けることがわかっています。(国立社会保障・人口問題研究所(2013年3月推計)調べ)

この人口推移からもわかるように、奈良県の病院や介護施設でのボランティアのニーズはますます高まります。なぜなら、今後の後期高齢者の人口増加を医療スタッフだけで担うのは限界があるためです。病院ボランティアへの期待は、別の視点からも確認することができます。病院の評価を第三者の視点で行っている「日本医療機能評価機構」では、成長し続ける病院の評価要素の一つに「病院ボランティア活動」を位置付けています。

実際に奈良県内にある多くの病院でボランティアを募集されています。
病院ボランティアで活躍されている方は多岐にわたりますが、その多くが現役を引退しても充実した生活を送るアクティブシニア世代です。病院のボランティアに、このようなアクティブシニア世代が集まるのには2つの理由があります。一つは、「病院ボランティアの活動時間がほとんど平日の昼間に行われている」という点、そして「病院ボランティアの募集を限られた場でしか行っていない」という点です。
一点目の活動時間に関しては、残念ながら平日日中に活動している病院ボランティアがほとんどであるため、月〜金の間は会社で働いている方が参加するには大きな障壁になっています。
二点目のボランティア募集方法は、その多くが院内ポスターに限られていることが多く、病院に来院したり入院した方でないとその存在さえ知られないということが起こっています。
この2つの点を解決できれば、より多くの方が病院ボランティアに参加でき、医療サービスはより細やかに対応できるようになります。そこで奈良の病院ボランティア情報を多く発信することで参加する方や興味を持つ方が増えればと考えています。

では、実際にボランティア活動をしている病院はどのような病院でしょうか。
実は、病院ボランティアを募集されるのは、病床数200床以上の病院に集中する傾向にあります。奈良県には200床以上の医療機関が28施設ありますが、そのうち病院ボランティアの活動をしているのは8施設(200床以上の病院のおよそ29%)、またボランティアを現在も募集しているのは8施設(200床以上の病院のおよそ29%)となっています。このボランティア活動率は、ほかの都道府県と比べると低いことがわかります。例えば大阪の200病床以上のボランティア活動率は40%、長野県は67%となっており、病院ボランティアにおいて大きく遅れをとっていることがわかります。しかし、奈良県で活動する病院ボランティア情報を発信することで、今後活動率が向上する可能性を秘めています。

奈良でおすすめしたい病院ボランティアの特徴

では、これから病院でボランティアをしたいという方におすすめの特徴についてご紹介します。ポイントは3つです。まず「活動時間の柔軟性」「活動における費用負担の少なさ」そして最後に「定例ミーティングがあること」です。
「活動時間の柔軟性」をあげた理由は、一般的に病院ボランティアは週に1回以上、1回あたり2〜3時間以上の活動を原則としていることが多く、病院ボランティアに興味があってもその制限が障壁になっていることが意外と多いためあげました。
「活動における費用負担の少なさ」をあげたのは、ボランティア保険や健康診断、交通費など思った以上に自己負担が多いことをご存知でない方が多いためです。実際に活動をはじめるというタイミングになってから自己負担の多さに驚かれた方も少なくないのではないでしょうか。しかし、最近では健康診断やボランティア保険の費用、交通費の一部支給を始められている病院もあります。事前に確認してみましょう。
最後にあげた「定例ミーティングがあること」ですが、実際にボランティアメンバー間でこのような話し合いの場が設けられている病院は少数派です。ボランティア活動を行う上でメンバー間のチームプレーを円滑にすることはもちろん、看護師やヘルパーさんなどの異業種の方との連携をスムーズにするためにミーティングは効果を発揮しています。

これらの特徴を兼ねているのは、やはり病床数の多い総合病院や大学病院などに多くみられます。
では、200床以下の中小規模の病院はというと、ボランティアのニーズはあるものの活動のスタートがきれていないのが現状です。ボランティアに参加する方が増えることで、このような中小規模の病院でもボランティアの恩恵を受けられるようになります。そこで、「ちょっとボランティアに興味があるな」という方々が安心して病院ボランティアに参加してもらえるように、奈良にある病院ボランティアの事例をいくつか紹介したいと思います。

奈良の病院ボランティア募集情報

奈良の病院では多くのボランティアを募集中

奈良の病院では多くのボランティア募集がされています。
例えば、橿原市にある「奈良県立医科大学附属病院」や天理市にある「公益財団法人天理よろづ相談所病院」、奈良市にある「奈良県総合医療センター」などがあります。これらの病院のボランティア活動について一つずつ紹介します。

奈良県立医科大学附属病院のボランティア活動

まず「奈良県立医科大学附属病院」のボランティア活動は2000年にスタートしました。現在は約30名で活動されています。病院ボランティア内容は、「外来の受付サポート/車椅子の介助/再診受付機の案内」が主な活動となります。活動時間は、平日8:30~15:00の間で都合のつく時間帯に活動していただいています。活動回数や時間に制限はなく、比較的スタートしやすい病院ボランティアです。

公益財団法人天理よろづ相談所病院のボランティア活動

次に「公益財団法人天理よろづ相談所病院」のボランティア活動についてご紹介します。
現在約130名の方が活動を共にされています。大きく3つのグループに分かれて活動を行っています。1つ目は「外来ボランティア」で初診の手続き案内や代筆、車椅子の介助などを行っています。活動時間は平日だけでなく土曜日も実施しています。2つ目は「病棟ボランティア」で移動図書の運営や、小児科病棟にて読み聞かせを行っています。3つ目は「分院での活動」で、カラオケのサポートなどを行っています。そのほか、園芸ボランティアを展開されています。外来ボランティア、移動図書ボランティア、園芸ボランティアに関しては週1回以上などの活動制限はなく、不定期の参加も歓迎しています。1時間からでも活動できるので、ちょっとした空き時間を有効に利用できる大変希少なボランティア団体と言えます。上記3つの活動以外は週1回以上活動してもらえる方を対象としています。またボランティア保険加入が必要になりますが、費用は負担してもらえます。

奈良県総合医療センターのボランティア活動

最後にご紹介する「奈良県総合医療センター」の活動内容も3つのグループに分けることができます。
まずは外来ロビーでの活動で、「外来で初診/再診受付のサポート」「院内の案内」「お子さんの遊び相手」を行っています。次に病棟患者さん向けの活動で、「車椅子の移動補助」「話し相手」「通訳ボランティア」「買い物の付き添い」など幅広く活動しています。最後は病院内各所での活動で、花壇整備や環境整備を行っています。ボランティアを開始する前に、看護部から注意点や研修の機会が設けられているので安心してスタートを切ることができます。

ここで紹介した3つの病院以外にも、「国立病院機構奈良医療センター」「大和高田市立病院」「奈良県西和医療センター」「平成記念病院」「国立病院機構やまと精神医療センター」でも病院ボランティアの活動/募集がされています。

奈良県の多くの方が、病院ボランティアに興味を持って説明会に参加したり実際に活動することで病院ボランティアの内容がより充実してきます。